何かと使い分けに悩む前置詞「to」と「for」の違いについて解説いたします。
toには相手が必要
tell, send, pass, speak, teach, explain, give など
sing, cook, make, get, choose, buy など
上のように振り分けた動詞を見てみると、例えばtell,sendにはそれぞれ「話す相手」「送る相手」が必要です。
singやcookなどは一人でもできる動作ですね。
誰に対してするのか相手を必要とする状況では、toが用いられます。
forは気持ちを表す
I sing a song for you.
あなたのために歌を歌います。
上の文はI sing a song.だけでも文として成り立ちますが、for youをつけることで、
「あなたのために」ということが強調されています。
話し手の主観的な気持ちを表現するときには、forがよく用いられます。
toは直接的 forは間接的
規則正しい生活は私にとって重要です。
上の文では「規則正しい生活」を送ること自体が自分にとって重要である。といったニュアンスがあります。
この場合forを使うのは不自然です。
forを使うときには、「なぜ重要なのか」を明確にする必要があります。
becauseやtoなどで文をつないで、「~するために重要です」という文にする必要があります。
Regular life is important for me to keep my weight.
規則正しい生活は私が体重を維持するために重要です。
toは客観 forは主観
電車の駅のホームの看板などにはfor(行先)と書かれていますよね。
これは今私がいる場所から出発するという主観的な見方なのでforを使います。
The train goes to Sannomiya.
この電車は三宮に行きます。
上の文では自分のいる場所は関係なく、電車が三ノ宮に行くという事実を客観的に見ています。
この場合はtoを使います。
対象があいまいな時はfor
動作の目的や対象が明確でない場合forが使われます。
どんな仕事かは問わないが、とにかく探している、
明確な目的地がなく歩いている など
仕事を探しています。
散歩に行ってきます。